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​同じものは同じではない

人間は世界のすべてを知ることはできない。

(その表と裏を同時に見ることができないように)

時が経つにつれて、人は見たものを忘れてしまい、世界が存在していることに確証を持つことができない。


私たちは同じものを見ても、同じ意味を見出していない。共通の価値観を持っているように見えても、実は個人的な経験を世界に投影している。

見えるものは見えておらず、見えていないものを見ている。

私にとって描く行為と消す行為、存在と空白は、共に同じ価値を持っている。 

それでも、私は継続する世界の記憶のために、疑いようのない事実を探し出そうとする。

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